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カポエィラの中の楽器
ビリンバウ
パンディロ
アタバキ
アゴゴ
ヘコヘコ


楽器、歌、手拍子... 溢れ出るエネルギー



  なぜカポエィラがその他の格闘技と大きな違いがあるかというと、まずは楽器を演奏するところにも大きな意味を持ちます。 カポエィラとは?のページでも述べたように、カポエィラのホーダ(円)の中で使われる楽器として主にまず、 ビリンバウ、パンディロ、アゴゴ、ヘコヘコ、アタバキ、そして場合には手拍子まで使います。 これらの楽器がリズムを合わせることで、ハーモニーが生まれ、全体の雰囲気とエネルギーをつくりあげます。 そして歌が歌われ、みんなでコーラスを歌い、ときには手拍子も加えます。まず音楽なしではカポエィラを語る事はできないです。 その音楽がその他の格闘技との違い、そしてどのダンスとの違いを作る大きな特徴と言えることでしょう。

 楽器を演奏するバテリーア(楽器陣)によって、ホーダもしくはジョゴの内容が変わります。 古いメストレの残した言葉によれば、「ビリンバウが教える」というだけに、 ホーダの中ではビリンバウはたくさんのことを私たちに伝えています。 バテリーアの中で指揮官の役割を持ち、カポエィラの中でもっとも重要な楽器、ビリンバウの紹介をします。 その後に他の楽器を順番に紹介していきます。

ビリンバウ : BERIMBAU


 ビリンバウは長い木の棒に弦を張り、ひょうたん(カバッサ)を半分に切ったものを棒と弦にくっつけて音を共鳴させます。 棒とひょうたんを持ったほうの手には石、もしくはコインが持たれ、弦に押し当ててリズムの種類によって、 当てたり離したりして音階を変えます。ビリンバウを鳴らすためには、もう片手に持つ細い棒(バケータ)で弦をはじくことによって音が鳴ります。 同じ手にはシェーカー(カシシ)が持たれ、中に入っている豆や種によって出るシャカシャカ音はビリンバウの音色をより一層豊かにします。 ひょうたんをお腹に当てることにより音の大きさ、そして共鳴音を使い分けることも可能です。

 ビリンバウは、主に使われるひょうたんの大きさの違いによって3つの種類に分けることができます。
グンガ : GUNGA ... もっとも低い音で、リズムの基盤になります。通常は変化をつけずに一定のリズムをきざみます。
メヂオ : MEDIO ... 中音。グンガの奏でる基盤のリズムに乗るようなリズムをきざみ、合わせます。
ヴィオーラ : VIOLA ... もっとも高い音で、シャープな音がします。消失音、即興をまかされます。バンドでいうギターソロです。

 これらで作りあげるリズムの豊かさと複雑さは、音階の少ないこの楽器を想像以上に手助けます。 そして上手な奏者の手に握られると、それはもう二音階しかない楽器だとは誰も思うことはないでしょう。 リズムの種類や速さによって、ジョゴはゆっくりで思いやりがあれば、速くて攻撃的、 そして間合いを広くとった調和的なものになりえます。

 リズム(トーキ)にはたくさんの種類があります。 よく知られるものでは、Angola, São Bento Pequeno (de Angola), São Bento Grande (de Angola) があります。 メストレ・ビンバの作ったスタイル、カポエィラ ヘジォナウで使われる São Bento Grande (de Regional), Cavalaria, Iúna, Amazonas...など。


パンディロ : PANDEIRO

 パンデイロは、一般に、サンバやボサノバ、ショーロなどで用いられるブラジル風のタンバリンである。ただしポルトガル語ではタンバリン全般をこう呼ぶ。 通常のタンバリンと違い、パンディロは叩く面(皮もしくはプラスチック)の張力を調整することができる。 金属円盤(シンバル:PLATINELAS)の音はより引き締まり、響きが少ない分、細かいリズムを明瞭に出すことができる。 皮の張力を変化させることによって音の高さを変え、高音、中音、低音の3要素を持つことにより様々なリズムの表現が可能になる。 片手でリムを持ち、片手で面を叩いて音を出す。主に、指、指先、手の平の根元、手の平が使われる。パンデイロ奏者としてはマルコス・スザーノ(Marcos Suzano)、アイルト・モレイラ(Airto Moreira)、カルリーニョス・パンディロ・ジ・オウロ(Carlinhos Pandeiro de Ouro)などが有名。


アタバキ : ATABAQUE
 アタバキは、手で叩く背の高い木製のドラムです。 アタバキはカポエィラのみならず、マクレレ、そしてアフロ・ブラジルの宗教カンドンブレなどにも使われ、 神聖な楽器として扱われる。
 伝統的にはブラジルのジャカランダ(熱帯アメリカ産の樹木)で作られ、 子牛の皮が使用されます。アタバキの胴体にはロープが巻きつけられ、叩く皮の部分をしっかりと胴体と締めつけます。 下部には鉄製の輪がはめられ、木製のくさびを輪の間にはめ込み、 このくさびをとんかちで上下から叩くことによって、皮の張りの強弱を調整できる。

 アタバキには3つの種類があります。(カポエィラでは1つのみで演奏される)
フン : RUM ... もっとも背が高く、低い音を出す。
フン・ピ : RUM-PI ... 真ん中の高さ、中音。
レ : LE ... もっとも小さく、高い音を出す。
マクレレやカンドンブレの儀式ではそれぞれの3つが使用される。



アゴゴ : AGOGO
 アゴゴは、カウベルのような鉄製の鐘を木の棒で叩くことによって音を出します。 二つ異なった音色の鐘がついており、それらをリズムに合わせて交互に叩くことによってバリエーションに色を加える。

ヘコヘコ : RECO-RECO
 ヘコヘコとはギロのような楽器。竹にギザギザの切り目をいれ、 その部分を別の細い棒によってこすり付けるときに生じる "ギコギコ" 音でリズムに合わせて弾く。




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